2020.09.18

手間暇惜しまずに

少しずつ秋の気配を感じる、今日この頃です。

夏頃から表具の依頼を数点お預かりしておりました。
大変お待たせした方もいらっしゃいましたが、
無事にお客様の元へお渡しすることができました。

一言に表具と言っても、種類も様々です。
歴史的価値のあるものから、仏表具、家族の思い出の作品など…。
それぞれの描かれた時代や背景、描いた人のことなどを思いながら、
作業をしていきます。

表具の作業は、ゆっくり、じっくりです。
その日の天気や湿度を考慮しつつ、本紙の状態や種類をみながら進めていきます。

まるで紙と対話?しているような気分になります。

もしどこかで掛軸などを目にする機会があれば、
ちょっと立ち止まってみてください。

描かれている内容を楽しむことはもちろん、
どのように表装されているかも気にかけていただけると嬉しいです。